■日本の進出は遅れたが、世界的にはMAの代表格「HUBSPOT」
マーケティングオートメーション市場を世界的に見れば、間違いなく「HUBSPOT」は5本指の中に入るMAだ。ただし「HUBSPOT」自身はMAという売り方ではなく、CRMと言っている。ここに特徴を見ることができる。
●CRMHUBを中心にマーケティングHUB、セールスHUB、サービスHUBの4大機能が用意されている
「HUBSPOT」はマーケティング部分の機能だけでなく、主体としてCRM機能もあるため企業としての見込み客~顧客などのすべてのお客様接点をワンストップで管理することができる。だが、他社のMAでは「マーケティング」機能をメインに発展と遂げており、CRMやSFAなどは外部ツールとの連携による一元化を実現しているシステムも多い。もちろんそれぞれにメリットがあるが、本来は「HUBSPOT」のようにワンシステムで管理するのが理想だろう。
すこしわかりにくいので、もう少し解説すると通常お客様関連のシステムは以下のように分担がわかれる
- マーケティングオートメーション(MA=見込み客獲得~、育成、営業リスト化)
- セールスフォースオートメーション(SFA=営業管理、見える化)
- カスタマーリレーショナルマネジメント(CRM=顧客管理、見える化)
- ※大量データ、データ分析に多様性のためプライベートDMPを導入する場合も
こうして明確の分担が分かれるシステムではあるが、「HUBSPOT」の場合はオールインワンで提供している。通常のMAはマーケティング部分の機能充実を図っているシステムから、いくつかの機能も兼ねているシステムまであるが、ワンストップで出来るMAは少数だと思う。
●中小企業の需要が多い
このワンシステムが理由と思われるが、大企業でも使える「HUBSPOT」であるが、すでに既存のSFAやCRMを導入している大企業はマルケトなどを選択するケースも多くある。
逆にSFAやCRMを導入していない企業がHUBSPOTを選択することが多いと感じる。結果としてマルケトは大企業、HUBSPOTは中小企業という結果になっている様に思われる。(勝手な推測です)
●リードジェネレーションが得意
「HUBSPOT」のもう一つの特徴はリードジェネレーションの充実だ。ただしリードジェネレーション機能が高いシステムは他にもあるため、唯一無二ではない。特に強いと言われる機能はSEOの分析とSNSコミュニケーションだ。SNSは確かに機能的に他社より充実している。
●「HUBSPOT」の特徴
- CRMがベースとなっているためセールスからマーケティングまで一元管理が可能
- SNSやSEO関連機能などリードジェネレーションが充実している
- インバウンドマーケティングを特に得意としている
■「HUBSPOT」で出来ること
前記の説明の通りMAとCRM,SFAが合体したツールだ。機能的には以下の通り。
●機能概要
- メール機能
- ブログ機能
- LP機能
- SNS機能
- CTA機能
- CMS機能
- キャンペーン機能
- リスト機能
- イベント機能
- キーワード機能
- コールキュー機能
- ワークフロー機能
- レポート機能
- Eコマース機能
- コンタクト機能
- ミーティング機能
- ウェビナー連携機能
- コミュニケーション管理(テレマーケ・営業活動・商談
- セールスフォース連携機能
- 以上のセールス活動効果の可視化