■MA活用の最大の難関、シナリオ作成
マーケティングオートメーションの活用にはいくつかのハードルがある。その中で最大の難関は「シナリオ作成」だと思う。見込み客の事をよくわかっているつもりでも、ペルソナ、カスタマージャーニーと落としこむと、自信をもって設定できない状態になる。
●PDCAを前提としてライトな想定をしよう。
陥りがちな傾向としてシナリオを「広くしかも深く」作りすぎてしまう。結果として「広くて深すぎる」シナリオは、複雑になり、そのシナリオが失敗した場合でも課題が見えなくなる。まずは多くの見込み客が当てはまるライトなシナリオを作成しよう。そして実施しながらPDCAを回して絞り込んでいこう。最終的にはそのシナリオで優良顧客の獲得は間違いなくできるようになっている。
●シナリオに抜け漏れも生じる
MAに必要な最低限のシナリオフローを忘れてしまう場合もある。MAはメールアドレス獲得アクションは最低でもシナリオに入れないとならない。例えばメールマガジンの登録、 イベント申込 、 PDFなどのダウンロードなどによりメールアドレスを 獲得をすることになる。こうした抜け漏れは意外と多いので注意したい。
●複雑に考えずにフレームワークに当てはめて作ってみよう。考えがまとまりやすい。
ライトなシナリオを作成する、しかも必要なシナリオ要素の抜け漏れをなくすには フレームワーク を使うことが近道だ。最初は出来るだけ単純な フレームワーク を使ってシナリオを作成するとPDCAが回しやすくなる。
ここで紹介する「【初級】マーケティングオートメーションのシナリオ設計法&設計例」は、シンプルなフレームワークによるシナリオ設計法を紹介している。MA導入したら、まずはここからスタートすることをお勧めする。
■本コラムわかること
このコラムではMAの導入を予定している、導入間もない担当者用に、シナリオ設計の基本的な考え方、フレームワークを具体例と共に解説している。
- 【初級】マーケティングオートメーションのシナリオ設計法&設計例
- 【基本】シナリオの考え方とフレームワーク
- 「誰に」を決める―ターゲティング―
- 「何を」を決める―オファー―
- 「いつ」「どこで」「どのように」を決める―配信―
- シナリオ設計のテンプレート
- 今すぐ使える【簡単】効果的なシナリオの具体例
- 【閲覧行動ベース】事例ページを閲覧したユーザーにセミナー案内
- 【メール開封ベース】非アクティブユーザーにステップメールを送信
- 【閲覧行動ベース】「今すぐ客」にポップアップで訴求
- 【閲覧行動ベース】「今すぐ客」の離脱ユーザーにリターゲティング広告
- 導入時のシナリオ設計はいくつ必要?