■ヒューリスティック調査とは
まずヒューリスティック調査(分析)とは、どんなものだろうか。簡潔かつ専門的に解説すると。
「WebのUX&UIの専門家が、利用者の立場に立ってユーザエクスペリエンス、ユーザインターフェイスの課題を発見する定性的な調査手法」
ここで言うユーザエクスペリエンスとは、ユーザが求める情報(コンテンツやツール等)が分かりやすく提供されている事を言う。ユーザインターフェイスは、そうした情報が見つけやすく、操作しやすい環境になることを言う。
人により解釈が少し異なる点もあるが、私の理解はこのような内容となる。調査を行う担当が「専門家」となっているため敷居が高いように感じるが、実は調査方法を理解すれば、だれでも出来る方法だ。
■ヒューリスティック調査は重要
Webの課題を見つける方法としてGoogleアナリティクス等による「Web解析」が活用されているが、ここで解説してる「ヒューリスティック調査」も重要である。やはりGoogleアナリティクスの定量的な数値だけでは発見しきれない課題がある。人間が使っているのだから実際に使ってみた「感覚」で発見できる定性的な情報も重要である。
この定量的なアプローチの「Web解析」と定性的なアプローチの「ヒューリスティック調査」を両輪として調査解析を行うこと確度の高い改善が可能となる。
●コツさえ掴めば誰でも出来る(精度はともかく・・・笑)
調査の詳細は最後に紹介する各コンテンツを参考にしてほしいが私が考える「ヒューリスティック調査」は以下を理解すれば実践できる。
●ターゲットに成りきる(演じる)
もっとも重要な点は「演技力」と断言できる。ターゲットとなるユーザを理解し、ユーザに切りながらWebを操作ことで改題見えてくる。特に以下の理解が必要と言える。
- ある程度の属性(性別、年齢、家族構成、仕事などなど)
- 何をしたいのか(課題を解決したい、楽しみたい、成長したい)
- 何を知りたいのか(現在はどの知識レベルで、何を知りたいか)
- 情報リテラシレベルは(利用するデバイスは?操作は?経験は?)
- どんな不安を持つか(不安や、判断を阻害する内容は何か?)
これらを頭に叩き込んで演じながらWebを使うことで、これまで発見できなかった課題(情報有無、わかりやすさ、使い勝手)が見えてくる。ちなに上記のユーザ理解の内容は専門的に言うと「ペルソナ」を準備することになる。
初めはペルソナは無くてもよい。あまり固く考えずにユーザに成りきる努力だけしてみよう。
また調査方法として調査項目を用意してチェックする方法もあるが、初めは調査項目を使わずに純粋にユーザになりきりながら操作を進める方が集中ができてよいと思う。調査項目を知りたいという人は以下のサイトを参考にしてみよう。
■ヒューリスティック調査の詳細はこちら
インターネットにはヒューリスティック調査の方法があふれているため詳細は以下のサイトも参考にしてもらいたい。ヒューリスティック調査をしたことが無い人向けのコンテンツを集めてみた。
●押さえておきたいヒューリスティック分析の基礎知識
●ヒューリスティック分析の基本と自分で行なう時の4のポイント
●ヒューリスティック分析と解析ツールでユーザビリティ分析
●ヒューリスティック評価でサイトを改善しよう【手順と想定されるシーン】