■BtoC,しかもECに特化することでユニークな機能を実現
マーケティングオートメーションは元々BtoB分野で発展を遂げた。一般的には高額なサービスや製品に適していて、購入の検討に時間がかかるものが最適と言われている。しかし最近はBtoCにも活用できる機能と使いやすい料金体系のソリューションが見受けられる。今回紹介する「カスタマーリングス」もその一つだ。しかも前記の通りEC系のビジネスモデルに向いている。
●運営上の様々な気づきを与えてくれる。
特に特徴と言えるのは、あらゆる顧客の属性情報や行動情報を統合し、様々な切り口で「顧客を見える化」できることである。顧客の興味や状況が手に取るようにわかるため、運営上の気づき生まれやすい。
これまでPDCAではデータ抽出、集計レポート作成などの単純作業が多く時間を浪費していたが、こうした現状を緩和し、 よりクリエイティブなマーケティングアクションにシフトすることができる。
■「カスタマーリングス」で出来ること
●主な機能
・データ統合
外部連携
MAは、実は様々なシステムと連携することが重要。 カスタマーリングス 当然可能であるが、カスタマーリングスによる顧客の一元管理、マルチチャネルでの施策実行もできる。
在庫連動
さすがEC特化のマーケティングオートメーションである。在庫情報と連携することで、商品の在庫数が少なくなった時のお知らせなど、ユーザへのリアルタイムな施策が可能。
アクセスログ
顧客の行動履歴からユーザへの効果的なアプローチが可能。 またカート情報を活用したかご落ちフォローもできる。
顧客登録/管理
既存社内システムとの顧客データ連携はもちろん、カスタマーリングスの登録フォームから顧客を登録することも可能。
・顧客セグメント
顧客セグメント
顧客情報、その購買データ、サイトや実店舗への来店履歴、実施した施策の結果、アンケートの回答内容などから、自由な条件で顧客をセグメントすることができる。
シナリオ構築
顧客情報・購買データから、例えば経過日数に応じた顧客セグメントへのシナリオを自動できる。 メールなどの施策への反応からシナリオ分岐に活用したり、メール以外のチャネルを活用したアクションも可能。
・データ分析
顧客分析
顧客情報・購買データ から、優良顧客の特徴など顧客ランク別の分析をし、顧客を見える化ができる。 特定条件でのセグメントと組み合わせれば、絞り込みした顧客の分析も簡単に切り替えて実行可能。
商品分析
購買データから売れ筋商品を発見したり、バスケット分析や、購買パターンの分析など、購入の共通点を商品軸で分析できる。
RFM分析
Recency(最終購入日からの経過日数)、frecuency(購買頻度)、monetory(購買金額)を利用企業なりの閾値でランク分けし、優良顧客を見つけたり、顧客育成の推移を見ることが可能。
LTV分析
顧客の継続率を把握する、LTV(Life Time Value)がわかる。 また、顧客獲得月別や、広告チャネル別、購入商品別など様々切り口で分析が可能。また分析結果から、獲得施策、継続施策で何が有効だったかをみることで、施策の見直し可能となる。
メール配信
顧客に合わせたメールが簡単にセットできる。デバイスごとのメール設定や、過去の開封時間に合わせた最適タイミングでの配信、レコメンドメールなどが1つの作成フォームで完結できる。
アンケート
顧客へのアンケートが手軽な操作で作成可能。顧客登録のWebフォームとしても活用でき、フリーアンサーの内容も、テキストマイニング機能で分析ができる。
LINE連携
自社LINEアカウントと連携することで、LINEを使ったメッセージ配信が可能。メールなどのシナリオ施策と組み合わせるなど、より細やかな対象に絞って配信ができる。
アプリプッシュ連携
アプリと連携することで、カスタマーリングス内のデータを活かして配信が可能になる。アプリ上だけでは設定できない細やかなセグメント対象に向けてメッセージを送ることも可能。
SMS配信
SMS配信(ショートメッセージサービス)をカスタマーリングスで自由にセグメントした対象に向けて配信することが可能。
Web接客
Web接客ツールと連係することで、Webサイトの閲覧情報だけでなく、顧客の購買データを含めた接客が可能。
郵送DM
オンラインでのシナリオ施策にDM発送によるシナリオを追加。DMの配信内容、配信タイミングなど、配信の細かい制御まで管理できます。