■課題の解決のために マーケティングテクノロジー を複数使うという選択

御社ではすでに営業部門はセールスフォースを活用し、マーケティング部門ではCMS(コンテンツマネジメントシステム)とgoogleアナリティクスを活用しながらWebを運用していませんか?そう、すでにこれで3つのマーケティングテクノロジー を使っていることになる。そしてマーケティング強化のためMA(マーケティングオートメーション)の導入を検討を始め、合わせて名刺管理も同時に導入しようとしている。。。これで5つ。

複数使うという事はすでに企業規模は関係なく自然に進んでいる。しかもこの例で言うセールスフォースとの親和性が高いMAの導入を検討するか、またはSFAとMA機能が併せ持ったソリューションに乗り換えるか悩むことになる。さらに顧客データをMAに投入するための名刺管理ツールも親和性が高いもを選択する必要もある。

■アメリカでは1社あたり数十個単位のマーケティングテクノロジーを導入

マーケティングテクノロジーが進化しているメリカでは1社あたり数十個単位のソリューションを導入している。日本では、前期の通りGoogleアナリティクス、コンソール、そして各種CRM等と共に1個~2個のソリューションをプラスするくらいだから、活用している企業でも5個前後が最大だろう。マーケティングに関しては遥かに進化しているアメリカであるため、彼らの現状は非常に参考になる。

●全世界で8000近くあるサービスからベストソリューションを選ぶのは至難の業

実はアメリカでも、さらには日本でも数多存在するマーケティングテクノロジーから、何を選択するのが自社にとってベストなのか、正しい選択が出来ないケースが多い。

それはそうだろう。 マーケティングテクノロジー のソリューションは全世界で8000を有に超えている。どのソリューションが自社にあっているか、 優れているのか、 さらにビジネスモデルやスケールに適合するかなど、正しい判断と選択は難しい。

■ マーケティングテクノロジースタック (組み合わせ選択)の方法

マーケティング目的を達成するために必要なマーケティングテクノロジーを選択し、そして組み合わせることを「マーケティングテクノロジースタック」と言う。

しかし繰り返すがベストなチョイスは不可能に近い。ただし最低限ベターな選択は出来るはずだ。その方法についてさらに掘り下げてみよう。

●テクノロジーは忘れて理想論的に実践したいことをまとめてみよう

手段となるテクノロジーに引っ張られると目的と手段を履き違える可能性がある。例えば「マーケティングオートメーションの導入」は手段で、目的は以下だと思う。

  • インバウンドマーケティング
  • One TO Oneマーケティング
  • アカウントべーベースドマーケティング

MAは興味だけで導入を決めてはいけない。目的がかなっての導入が前提だ。

さらにリードジェネレーション(見込み客の発掘)が弱い企業なら、見込み客発掘の仕組みを取り入れ無いとMAが動かない。そのために次が必要の集客手段が必要になる

  • アドテク、例えばDSP
  • オープンDMP

さらにマーケティング部のMAと営業部との密接な連携が必要ならば、

  • セールスフォースオートメーション

が必要となる。

このような形でテクノロジーの選択からではなく、目的を明確にして理想論的にでも実践したい事をまとめることにより、無駄のない必要なマーケティングテクノロジーが見えてくる。

●重要だけど忘れがちな基盤DBをどうするかを検討しておこう。

様々なシステムには、必ずそのシステムで活用するDBがある。ただし多数の
マーケティングテクノロジー をそのまま導入すると、それぞれのDBが連携することなく運用されてしまう。また連携したとしてもコアとなるDBが無いとデータ管理に破綻をきたす可能性が高い。この課題として以下が想像できる。

  • データの整合性が合わなくなり、情報に矛盾が生じる。
  • 一元的管理されていないため、見込み客の取りこぼしが多数発生する。

忘れがちだが重要な基盤DBは検討&設置が必須と思われる。プライベートDMPやCDPがこの基盤となるソリューションとなる。

リーンスタートが大事

ある程度、目的にかなったソリューションが見えてきたら、一度に導入せずに最小限のスタート、つまりリーンスタート手法で始めてみよう。

  • ソリューションが有効に活用できるか
  • 使い勝手は良いか
  • 費用対効果は、、、

などを見極めてから次のソリューション導入へ検討を進めるのが合理的で失敗が少ない。

●ワンストップサービスの選択も一つの方法

マーケティングテクノロジースタック はなかなか至難の業だ。手段としてオールインワンのワンストップサービスを活用する事も一つの方法だ。各ツールとの連携性や操作の分離を心配せずに利用できることは大きい選択しだと思う。ただしこちらもピンからキリまであるので、選択には注意してほしい。

●マーケティングに強いSIer、またはコンサルタントへの相談

実は日本においてはまだまだ皆無に近いがマーケティングに強いSIer、またはコンサルタントを探し、信頼できる企業、担当者に依頼するのも一つの手段だ。一度は探してみることをお勧めする。